2016年4月27日に日本で5枚目となるアルバム「GALAXY OF 2PM」をリリースし、名古屋を皮切りにアリーナツアーを行ってきた韓国の6人組グループ・2PM。
毎年、アルバムをリリースしてライブを行ってきた彼らですが、今回のツアーはこれまでとは違うライブだったんです。
それは、日本で”一旦最後”となるアリーナツアーだということ。
2017年にはJun.Kとテギョンが兵役に行くと言われていて、今回のツアーはその前の”一旦最後”という深い意味がありました。
※この記事は、2016年6月20日に書いたものです。東京ドーム公演もすでに終了していますが、あえて当時の表現のままにさせていただきました。
チケット完売、大盛況のアリーナツアー

日本で”一旦最後”のアリーナツアーは、どこも満席で大盛況。特に最終公演となる大阪城ホールのチケットは入手困難な状態に陥るほどでした。
名古屋・東京・福岡・北海道・大阪と各地を回ってきたツアーは、2016年6月18日に大阪城ホールでファイナルを迎えました。
超満員の中、最終日のライブスタート
指定席だけでなく、最上段の立ち見席までぎっしりHOTTEST(ファン)で埋め尽くされた大阪城ホール。
最終日を迎えるにあたり、メンバーもHOTTESTも様々な想いがありましたが、いつものように冒頭から大盛り上がりでライブがスタート。
5thアルバム「GALAXY OF 2PM」に収録されている楽曲を中心に、圧巻のステージを魅せてくれる6人。
メインステージでのパフォーマンスはもちろん、花道も設けられ、さらには可動式のサブステージが一番後ろまで移動するなど、どの席にいてもメンバーを近くに感じられる構成です。
HOTTESTが持つピンク・赤・緑・青・黄・紫のメンバーカラーのペンライトがチカチカと光る会場は、まさに”GALAXY”。

いつも日本語で、しかもアドリブも満載の楽しいMCは、最終日も脱線しまくりで大爆笑の連続。本当に最終日?と思ってしまうほど、いつも以上に笑いが絶えないメンバーのMC。
曲が始まる前に暗転してからも話し続けたりと、とにかく楽しすぎる2PM。でも、曲が始まった瞬間には表情も雰囲気もすべて切り替えて釘付けにさせるパフォーマンスを披露。そのギャップの大きさもHOTTESTを虜にしている魅力のひとつです。
聴かせるところはしっとり聴かせてくれて、アップテンポの時は思いっきりはじけて、とあっという間に楽しい時間は過ぎていき、いよいよアンコールに。
アンコールでのサプライズ
アンコールは、会場中のHOTTESTの”2PM!”と6人を呼ぶコール。この声は特に最終日はかなり大きく、彼らへの熱い想いが詰まった声となっていました。
そして、彼らがアンコールに応えて再びステージに上がる時、HOTTESTからのサプライズが行われました。
各自が持っているペンライトを白にして、メンバーに”天の川”を送ろうというサプライズ。
いつもはお気に入りのメンバーカラーに光らせているペンライトを白で統一するということ、そしてアンコール1曲目が終わったら”待っています”という意味の韓国語と”2PM FOREVER”が書かれたペーパーを掲げるということ。
彼らが登場した時、会場全体が白の光に包まれていてまさに美しい”天の川”に。
そして披露された曲は、ジュノが手がけた「一緒に過ごした時間」という歌です。
目が合うたび 笑顔になる
手と手握り 歩くたびに
一歩一歩 その足跡
胸に残る 想い出さ
この歌い出しから始まり、ジュノの想いが込められた歌は2PMのメンバーが”一緒に”、2PMとHOTTESTが”一緒に”過ごした時間とも取れる内容になっています。
最終日前日の6月17日のライブではHOTTESTがこの歌を一緒に歌い、それに気づいたメンバーたち、特に手がけたジュノは本当に嬉しそうな表情を浮かべていました。
そしてこの日もHOTTESTが一緒に歌い始めたのですが…

いつもハイテンションで元気なテギョンが、涙で歌えなくなり…ジュノは後ろを向いて涙を拭うも、HOTTESTの前では涙を見せまいと必死にこらえていました。
何処にいても
どんな時も
忘れないよ
きっと逢える
これから先、また会えることを約束するような歌詞で「一緒に過ごした時間」の歌が終わると、メンバーから最後の挨拶が始まりました。
“待つ”ニックンの想い

メンバーそれぞれの挨拶どれもが印象に残っていますが、これから“行く”のではなく”待つ”立場になるニックンの挨拶が特に心に響きました。
ニックンはタイ出身なので、兵役には行かずに他のメンバー5人を待つという形になります。
ニックンは今回のツアーで、誰もがわかるほど日本語がさらに上手になっていました。そのことにも触れ、たくさん日本語で話せるように努力していたこと、それはメンバーがいない間、HOTTESTを寂しがらせることがないように、会いに行く機会を作りたいことなど、強い想いがとても伝わってくる内容でした。
そして力強い「僕は2PMだから!」という言葉。
待つ側のHOTTEST以上に、1人メンバーを待つことになるニックンが1番プレッシャーや寂しさを感じていることが涙や言葉からあらためて伝わってきました。
ニックンの涙、挨拶に涙が止まらないHOTTEST。
ウヨンとジュノは、涙をこらえながら笑顔を見せようと頑張ってくれていました。涙が流れそうになったら後ろを向いたりして、HOTTESTには涙を見せないように…。
メンバーの挨拶が終わると、チャンソンが手がけた「Shining Star」からアンコール2曲目がはじまり、メンバーもHOTTESTもふたたび笑顔でいっぱいに。そして定番の「NEXT Generation」で盛り上がりは最高潮になり、いよいよフィナーレを迎えました。
この日だけ披露された歌
今回のツアーでは「NEXT Generation」でライブは終了となっていましたが、最終日のこの日は2PMコールがふたたび起こり、その声はどんどん大きくなっていきました。
そしてウヨンがそれに応えるように話しはじめ、この日だけ特別に「天の川 〜GALAXY〜」が披露されました。
この歌は、ウヨンが手がけた楽曲。
元気で…
キミのため いつも歌ってる
元気で…
泣かぬように 僕を覚えてて
笑って必ず 最後じゃないこと
今 約束さ
まるで、HOTTESTへのメッセージのような歌詞。
曲が始まると、この歌を手がけたウヨンは目を閉じ両手で耳を塞ぎ、下を向いていました。
歌い出しはJun.Kからでしたが、涙で声が震え…ジュノが肩を抱き励まし、次のパートのチャンソンも目に涙を溜めて…。

そしてウヨンが歌うサビが始まりましたが、ほとんど目を閉じたまま、でも力強く想いを込めて歌ってくれました。
ウヨンがそれまで目を閉じ耳を塞いでいたのはきっと、泣かないでしっかり歌い上げたい想いがあったからこそだと感じました。本当に心に響く歌声で…。
「天の川 〜GALAXY〜」が終わると、会場を包んだのは割れんばかりの拍手でした。いつもは歓声も飛び交うのに、会場全体が一体となった大きな拍手はしばらく続き、メンバーもその”声”を聞いているかのよう。
感動の空気に包まれた会場で、驚くことがメンバーの口から発表されました。
3年半ぶりの東京ドーム発表
目を真っ赤にしたテギョンが涙をこらえながら「最後にみなさんとお会いできる機会を作りました」と話しはじめ、「僕たち2PMは10月に…東京ドーム公演を行います」とサプライズで発表。
3年半ぶりとなる東京ドームでのライブという嬉しい発表、そしてまた6人に会える喜びに、会場から大歓声が沸き起こります。
うつむくJun.K、必死に涙をこらえようとするテギョン、涙を見せないよう後ろを向いてしまうチャンソン。そんなメンバーを、笑顔でなぐさめるジュノ。
その様子を見ていたウヨンが、ニックンに話し始めるようアシスト。
普段からとても仲が良い6人ですが、この瞬間にもメンバーの強い絆が垣間見えたように感じました。
また、この時のメンバーの表情や様子を見ていると、東京ドーム公演を知らされてからあまり時間が経っていないように見えました。とても感慨深げで、喜びを静かに噛み締めている様子…。
全員の心に残る大阪城ホール公演
ペンライトを白にして”天の川”にするサプライズ以外にも、自然と沸き起こったなりやまない大きな拍手、HOTTESTの声がひとつになった2PMコール。
そのすべてがメンバーにとってはサプライズで、HOTTESTの2PMへの想いが届いた瞬間かもしれません。
2PMにもHOTTESTの心にも強く思い出に残った2016年6月18日、アリーナツアー最終日の大阪城ホールライブ。
6人揃った日本でのライブが本当に”一旦最後”となる10月の東京ドームライブの時にも、今回のように大きな2PMコールや大きな拍手を彼らに送りたいと思います。
※この記事は、2016年6月20日に書いたものです。現時点(2017年6月)では、東京ドーム公演もすでに終了していますが、あえて当時の表現のままにさせていただきました。
※この記事が色んなサイトに出回っていますが、筆者は私です。以前寄稿した「spotlight」での記事が見られなくなったため、リライトして今回再UPしました。
「GALAXY OF 2PM」のツアートラック。また6人に日本で会えるのを、ずっと待っています!